乾燥・半乾燥地域における持続的肥培管理技術の開発-熱帯イネ科牧草根による硝化抑制作用-(190)

課題名 乾燥・半乾燥地域における持続的肥培管理技術の開発-熱帯イネ科牧草根による硝化抑制作用-(190)
課題番号 191
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 環境資源・(主研)
(CIAT)
研究期間 完7~11
年度 2000
摘要 11年度はBrachiaria humidicola(Bh)の根から分泌される硝化抑制物質を精製・分離・同定するための手法の確立を行った。ポットで土耕した4種の熱帯イネ科牧草の根から分泌液、また土壌から抽出液を得た。これをMPN法の2倍濃度の培養液に滅菌濾過して添加した結果、根の分泌液・土壌からの抽出液ともに、Bhのみでアンモニア酸化細菌の増殖抑制効果が認められた。また、アンモニア酸化細菌Nitrosomonas europaeaにクラゲの冷光を発するLux遺伝子を導入した菌を用い、Bioluminescence assayを行った。水耕栽培した4種の熱帯イネ科牧草の根の分泌液で試験した結果、Bhのみ菌の冷光を90%減少させた。MPN法とbioluminescenceassayとを組み合わせた方法が、抑制物質の精製・分離・同定に利用できることが示された。これまでの研究により、Bhは根から硝化を抑制する物質を分泌し、アンモニア酸化細菌の増殖を特異的に抑制し、それにより硝化が抑制されることが明らかにされた。これと同時に、Bhは硝化の過程で発生する地球温暖化ガスの一種である亜酸化窒素の量も減少させることも示された。
カテゴリ 乾燥 水耕栽培 土壌管理技術 肥培管理

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