浅海漁場に生息する底生性水産動物の行動様式の解明(37)

課題名 浅海漁場に生息する底生性水産動物の行動様式の解明(37)
課題番号 19
研究機関名 日本海区水産研究所
研究分担 水産業研究・海区産業研
研究期間 完7~11
年度 2000
摘要 浅海漁場には多種多様な生物群が出現する。このような場に生息する生物の種内および種間の相互作用を行動の面から明らかにすることを目的として,日周期活動,移動距離といった基本的行動を中心に超高感度テレビカメラとタイムラプスビデオを用いて実験室内で実験を行った。浅海岩礁域に卓越して出現する植食性巻貝であるサザエ,オオコシダカガンガラ,ウラウズガイでこれらの基本的行動を把握した。サザエについてはさらに詳細な実験を行い,その日周期活動は生息飼育環境で変化すること,また10℃付近の水温で急激に活動を低下させることなどを明らかにした。植食性巻貝と同様に浅海岩礁域に多く出現するウニ類5種についても同様に実験を行い,それらの基本的行動を調べた。特にキタムラサキウニとエゾバフンウニについては個体干渉に関して詳細な実験を行い,2種ともに他個体の存在により移動距離を大きく変化させ,キタムラサキウニにおいては日周期活動のパターンをも変化させることを把握した。今後は天然海域の状況に近似させた条件下で実験を行い,光,水温,塩分濃度といった物理的環境の変化に対する反応や住み場の選択,他個体との相互作用などを観察し,さらに野外調査の結果と比較して,動物の生活様式を明らかにすることが必要である。
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