| 課題名 | トヤマエビとクロザコエビ類をモデルにした甲殻類の生殖周期の把握(43) |
|---|---|
| 課題番号 | 30 |
| 研究機関名 |
日本海区水産研究所 |
| 研究分担 |
水産業研究・資源培養研 漁業資源・資生研 |
| 研究期間 | 単11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 本課題では,トヤマエビとクロザコエビ類の生殖周期を明らかにした。トヤマエビについては,富山水試で深層水を利用して飼育しているトヤマエビを使い,生殖腺の発達を観察して生殖周期を調べた。その結果,2歳まで精子が形成されないが,3歳になると精子を形成して交尾可能になり,雄として成熟した。4,5歳でも,精子を形成して雄として成熟していた。トヤマエビは雄性先熟型の性転換をすることが知られているが,性転換が起きるのは6歳以降と考えられた。トヤマエビの交尾・産卵期は4~6月と考えられているが,精子が形成される時期は11月から5月で,交尾期の5ヶ月前から精子を形成していた。また,クロザコエビ類については,日本海中・西部海域の水深180~664m域で採集したクロザコエビとトゲザコエビを用いて頭胸甲長と性別を調べた。その結果,小さい個体は雄で,大きい個体の多くは雌であった。したがって,クロザコエビ類もトヤマエビと同様に雄性先熟型の性転換をすると考えられた。雄と雌の頭胸甲長の分布から,性転換する頭胸甲長は,クロザコエビで20.3mm,トゲザコエビで13.6mm(大和堆)と15.6mm(西部海域)であると推定された。今後は,明らかにした生殖周期を資源管理技術と資源増殖技術の高度化に役立てるとともに,雄性先熟型の性転換が起きるメカニズムを明らかにしていく必要がある。 |
| カテゴリ | 管理技術 |