| 課題名 | 有用地方個体群の遺伝特性及び生息環境特性の解明(46) |
|---|---|
| 課題番号 | 33 |
| 研究機関名 |
日本海区水産研究所 |
| 研究分担 |
水産業研究・沿岸資源研 水産業研究・資源培養研 海区水産業・海区産業研 企連・企連 |
| 研究期間 | 完9~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | イワガキは日本海沿岸では新養殖対象種として有望視されている。天然イワガキの成長や品質は海域により大きく異なるとされていたため,本研究では島根県隠岐島,鳥取県,山形県及び秋田県沿岸のイワガキの遺伝的特性及びその生息環境を明らかにすることにより,海域による成長や品質の差が遺伝的な違いによるものか生息環境によるものかを明らかにし,その結果を踏まえて養殖に適した形質を持った系統を探索することを目的とした。当初,イワガキの成長や成熟期は海域によって大きく異なるとされていたが,生態調査の結果,海域による成長の違いはなく,イワガキの品質に大きな影響を及ぼす成熟期間の長短は波浪の影響の多少により決まることが明らかになった。生息環境調査の結果からイワガキの餌料環境は陸水から供給される栄養塩に依存していることが示唆されたが,その濃度は海域間で差が認められなかった。品質の指標としてグリコーゲン含量の分析を行った結果,海域により差が見られたが,これは産卵生態を反映したものであると推察された。mtDNA分析の結果からは地方集団と呼べるほどの遺伝的な分化は認められなかった.以上より,イワガキの成長には海域による差はなく,品質は環境により大きく左右されることが明らかになった。 |
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