課題名 |
圃場微気候の特性把握法の開発(49) |
課題番号 |
52 |
研究機関名 |
九州農業試験場
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研究分担 |
生産環境・気象特性研
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研究期間 |
完7~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
水田水温は水稲の生育に影響を与える重要な要素であるが,気温や日射量などと異なり,気象観測所等でのルーチン的な観測が行われていないためその情報は乏しい。本課題では,水稲の葉面積を予測する作物生育モデルを平衡水温モデルに組み入れることによって,気温,日射量,水蒸気圧の観測値から水田水温を推定するモデルを開発し,作期や気候の異なる水田(宮崎平野・阿蘇盆地・筑紫平野)での観測によってその妥当性を検討した。その結果,水稲の品種や栽培地域・時期に関わりなく,同モデルにより水田水温を±1℃程度の誤差で推定できることが確認された。また,同モデルと九州全域の気温,日射量のメッシュ気候値をもとに,九州における各月の水田水温の1Kmメッシュ分布図(約40,000地点)を作成した。さらに,水田水温と水稲の初期生育との関係をもとに,水温環境からみた各地点における水稲移植の早期限界日を明らかにし,九州の平年における水稲移植の早期限界日のメッシュ分布図を作成した。水稲移植の早期限界日が3月以前と早い地点は主に,宮崎平野,薩摩半島,大隅半島,壱岐に分布しており,これらの地域は実際に早期栽培の行われている地域と一致していた。
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カテゴリ |
水田
水稲
品種
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