| 課題名 | スクミリンゴガイの生態解明(321) |
|---|---|
| 課題番号 | 303 |
| 研究機関名 |
九州農業試験場 |
| 研究分担 |
地域基盤・害虫生態研 地域基盤・害虫管理研 (国際稲研究所) |
| 研究期間 | 完9~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 温帯から熱帯にかけての地域で水稲を加害して問題となっているスクミリンゴガイについて、フィリピンにおける個体群動態・天敵相・生理的特性・分類に関する研究を行い、日本の貝との比較を行った。個体群動態の研究では、フィリピンの貝は、日本の貝に比べて大きくならないこと、交尾開始サイズが雌雄共に小さいこと、繁殖器官の発達も小さいうちから始まることが明らかになった。また、8月から11月にかけての雨期作よりも1月から4月までの乾期作のほうが成長・個体あたりの産卵量ともに低かった。これらの差異は、場所間・季節間の密度の差によって説明でき、高密度になるほど成長率・産卵量が低くなる傾向が見られた。天敵相については、卵の重要な捕食者としてアリが、成貝の捕食者としてネズミがそれぞれ見いだされた。とくにアリ(アカカミアリ)は、畦に産まれたスクミリンゴガイの卵塊を大量に摂食しており、強力な天敵であることが示唆された。フィリピンの貝と日本の貝の生理的特性について調査したところ、両者の間に低温耐性や活動可能最低温度の差は認められなかった。分類については、DNAの抽出法を開発し、RAPD法による分類を可能にした。フィリピンの貝と日本の貝の間に若干のDNAの多型が認められたが、その差は日本の異なる産地間の違いと同程度であり、フィリピンと日本の貝の間に大きな遺伝差異はないものと考えられた。 |
| カテゴリ | 病害虫 害虫 管理技術 水稲 スクミリンゴガイ 耐寒性 繁殖性改善 防除 |