課題名 | モノリグノール生合成系攪乱剤の植物代謝系および生育程度に及ぼす影響の評価方法の確立(193) |
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課題番号 | 183 |
研究機関名 |
農業研究センター |
研究分担 |
耕地利用・畑雑草研 (日本農薬) (筑波大学) |
研究期間 | 完9~14(11) |
年度 | 2000 |
摘要 | モノリグノール生合成系酵素、クマロイルCoAリガーゼ(4CL)に焦点を当て、作用点スクリーニングを利用した新規雑草制御剤のドラッグデザインの合理的推進を目的とした。阻害剤の根部処理後に、主にイネ幼植物の外生的・内生的変化を調べた結果、ナリンゲニンがモノリグノール生合成系を特異的に阻害することにより植物の生育を抑制することを明らかにした。また、各種一年生植物には1~数個の4CLアイソザイムが存在し、基質特異性に違いがある可能性を示した。以上のことから、4CLは新規雑草制御剤の標的作用点として有望であり、かつ作用点における選択性の可能性があることを示した。さらに、ドラッグデザインのための4CLの作用点スクリーニング系の構築において、大腸菌および植物懸濁培養細胞は培養系として、ヒドロキサム酸法・UV法は4CL活性測定法として利用できることも示した。しかし、4CLアイソザイムの基質特異性および阻害剤特異性や植物界における分布について明らかにできなかったため、作用点スクリーニング系を構築するまでには至らなかった。12年度以降は、引き続き先端技術開発研究「雑草防除」において、4CLアイソザイムの植物界における分布の解析を始めとして、大腸菌を利用したスクリーニング系を構築し、4CLを作用点とする抑草剤のリード化合物の探索について検討する。 |
カテゴリ | 病害虫 管理技術 雑草 |