課題名 |
酪農における処理・利用方式の評価(176) |
課題番号 |
149 |
研究機関名 |
草地試験場
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研究分担 |
放牧利用・施設工学研
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
既往の酪農におけるふん尿処理・利用方式を評価し、ふん尿処理・利用技術の改善に資する目的でアンケート調査を実施した。公的機関を通して46都府県の酪農家から762件の有効な回答を得て,それをデータベース化した。調査農家の平均飼養頭数は52頭であった。稼働ふん尿処理施設は堆肥舎が最も多く全体で44%を占め,次いで堆肥盤が29%、スラリー貯留槽が19%であった(複数回答)。堆肥舎及びスラリー貯留槽を所有する農家の中で通気装置を装備しているのはそれぞれ15,16%に過ぎなかった。ふん尿処理方法別の仕向け先は堆肥,乾燥堆肥では販売または外部交換する事例が多く,酪農系外へふん尿が流通する傾向にあった。スラリーや生ふんの場合には自家消費する事例が多かった。ふん尿処理・利用上の問題点としては処理施設の建設費が高いことを挙げる農家が275件と最も多く,次いで悪臭対策ができないが198件,ほ場面積の不足が196件であった(複数回答)。そのうち特に放し飼い方式に関しては処理能力不足を挙げる農家が多かった(139件中37件)。繋ぎ飼い方式から放し飼い方式への移行時点で設計した頭数以上に多頭化が進んでいる結果と思われる。これらの情報を市販のソフトでデータベース化し,要望に応じて配布できる形態を整えた。
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カテゴリ |
乾燥
管理技術
飼料作物
データベース
乳牛
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