課題名 |
気候資源の評価に基づく農業生態系の変動予測手法の開発(225) |
課題番号 |
217 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
環境資源・気候資源研
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研究期間 |
継9~14 |
年度 |
2000 |
摘要 |
温暖化の予測に用いられている大気大循環モデル(GCM)は空間分解能が粗いため、農業研究への応用にはダウンスケーリングが必要となる。そこで今回、最新の4つのGCMの数値実験結果を統計的内挿法を用いて補間を行い、日本列島を対象にして二次メッシュ(約10km×10km)の空間分解能を持つ局地気候変化シナリオを作成し、それぞれの特徴を検討した。各シナリオで年次間変化にばらつきがあるが、気温・日射量ともにDKRZ、CCSRシナリオではその変動が大きく、反対にCSIRO、CCCmaシナリオでほぼ一定間隔に上昇した。降水量についてはDKRZ、CCCmaシナリオで現在の-50~-20%程度の変化が予測され乾燥傾向だったのに対し、CSIRO、CCSRシナリオでは+10~+80%程度の変化を示し湿潤傾向であった。又、2060年における積算気温と積算降水量の変化は、3つのシナリオで西南日本での降水量の著しい増加が予測され、作物栽培環境にとって大きな変化が起こることが示唆された。
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カテゴリ |
乾燥
管理技術
評価法
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