異常プリオン蛋白質「株」間の病原性の比較(118)

課題名 異常プリオン蛋白質「株」間の病原性の比較(118)
課題番号 121
研究機関名 家畜衛生試験場
研究分担 総合診断・病理診断研
研究期間 完9~14(11)
年度 2000
摘要 スクレイピーの病性鑑定材料をマウスに接種し、伝達試験を行った。マウスの臨床症状、潜伏期及び脳における空胞病変分布の違う2株(Tsukuba-1、Tsukuba-2)が樹立でき、数代継代した。感染マウスの脳の病理学的検索及びウェスタン・ブロット(WB)法を用いて異常型プリオン蛋白質(PrPSc)を検出し、糖鎖解析及び蛋白分解酵素への抵抗性を比較検討した。Tsukuba-1株を感染したマウスの脳の空胞病変は主に大脳に分布しているのに対し、Tsukuba-2株は脳幹部に分布していた。WB法において2株のPrPScの糖鎖型は同じであったが、Tsukuba-1はTsukuba-2と比較して蛋白分解酵素(Proteinase K)に対し強い抵抗性を示した。マウスにこれら2株を接種し、経時的に脳の病変分布やPrPScの生成量を比較検討した。感染後40日ごとに160日までで、Tsukuba-1では脳の空胞病変はまず視床と海馬に発生し、脳全体に広がったが、Tsukuba-2では空胞病変は観察されなかった。WB法で PrPScはTsukuba-1を感染させたマウスの脳では感染80日後、Tsukuba-2では160日後に検出された。
カテゴリ 病害虫 診断技術 抵抗性 防除

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