課題名 |
家畜排泄物シミュレーションモデルの開発(200) |
課題番号 |
190 |
研究機関名 |
畜産試験場
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研究分担 |
飼養環境・システム研
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
我が国の肉用牛生産においては肉質向上を期待して肥育期間が長期になり、また、飼料給与量も過剰になる傾向にある。そこで文献情報と国公立の16機関より基礎データ約1500頭分の黒毛和種肥育牛発育記録の提供を受け、適正な飼料給与量、肥育期間、糞尿中窒素排出量を計算できるアプリケーションを開発した。プログラムに生産地別に成長曲線データを組み込んだ結果、いくつかの生産地においては基幹種雄牛によって肥育牛の成長曲線が異なった様相を呈した。つまり肥育牛の種雄牛ごとに肥育飼養計画を設定することにより、生産コストと環境負荷物質の排出量を低減できる可能性が示唆された。乳牛においてはジェネティックアルゴリズムを利用した飼料設計により、経済性と排泄物低減の調和を実現するシステムの開発を行った。栄養充足率を重視することにより、従来型の飼料給与形態に近い解が得られた。また経済性を重視することにより、濃厚飼料および粕類多給型の解が得られた。環境負荷を重視した場合には粗蛋白質の供給が厳密なものとなった。これらの基礎的知見は畜産局等の飼養管理プログラム開発事業に採用され、実用化の目途が立った。
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カテゴリ |
環境負荷低減
コスト
飼育技術
飼料設計
成長曲線
肉牛
乳牛
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