| 課題名 | 機能性昆虫細胞系の作出と利用(10) |
|---|---|
| 課題番号 | 6 |
| 研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究分担 |
遺伝育種・細胞工学研 〔委託:九州大学〕 |
| 研究期間 | 完9~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 昆虫培養細胞系は分化機能を喪失した細胞系と推定されているが、由来した昆虫種の温度感受性や器官・組織の性質が部分的に維持されている場合もある。これらは機能性培養細胞系と呼ばれている。本課題では昆虫血球細胞の貪食機能を有する昆虫培養細胞系の樹立およびその新規利用面の開拓を目的とした。シロイチモジヨトウ幼虫血球細胞の初代培養では、培養開始直後に発生する培養液の酸化による黒化がなく、細胞の生育は活発であった。最終的には血球細胞由来の6細胞系を樹立した。この内、S.exiguaSeH920-1a細胞系はカイコ病原性微胞子虫M12株胞子を有意に捕食し、その約30%の細胞が細胞質に多くの胞子を取り込んでいた。しかし、1個の細胞が取り込んだ胞子数はT.ni hi5細胞が多く、この細胞系の捕食効率は個々の細胞の捕食能力に依存していると考えられた。この細胞系から樹立した12クローン細胞株の内、SeHe920Y10株は親株と比較して約2倍量の胞子の捕食能力を有していた。これらの細胞株は継代を重ねても捕食能を喪失せず、機能の高い維持を示している。クローン細胞株は抗菌物質産生能を有していることを確認している。今後は新たなプロジェクト研究で研究の継続を進めるが、予定としてはサイズの異なるポリスチレンラテックスに菌体成分、毒素、ウイルス抗原等を感作させて培養系免疫を行い、捕食作用及び抗菌物質産生を調査する。 |
| カテゴリ | カイコ 機能性 |