課題名 | カイコ機能遺伝子の発現制御機構の解明(17) |
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課題番号 | 11 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
研究分担 |
企連・昆虫チーム 遺伝育種・育種素材化研 |
研究期間 | 完10~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | カイコ産下3日後の卵から構築したライブラリーから得られたcDNAクローンに加えて、不受精卵由来cDNAライブラリーからも大量の新規cDNAが取られ、これらを同定した結果、多数のマーカーが各連関群に座乗した。これらの中に3種の単量体GTP結合蛋白質とその触媒蛋白質が見つかり、発現解析を神戸大学との共同研究で行っている。このうちの1つ、Rho1ファミリーに類似のBRhoについて、GTPとの結合能や脱リン酸化活性についての生化学的な性質が解明された。機能性遺伝子の1つ、Nid-1の特定のための新たな交配系では、親であるF1メスと戻し交配するオスのRFLPを、それぞれあらかじめ確認したことにより、BF1での連関検索結果の判定が容易になった。プローブの評価、連関群の同定で得られた結果を直接連関検索に活用することができた。27の連関群についてNid-1の連関検索が終了し、今回新たに試みた交配方法は、連関検索に非常に有効であることが実証された。本研究の一部は、技術会議のバイオテクノロジー先端技術開発研究「動物ゲノムの効率的解析手法及び有用遺伝子の利用技術の開発」に移行して、「DNV抵抗性遺伝子の単離・解析」というテーマで引き続き検討する。Nid-1遺伝子にさらに近い位置のプローブを見つけるために、経常「カイコのゲノム解析」における、新規cDNAクローンの大量単離、解析の成果を待つ。 |
カテゴリ | カイコ 機能性 抵抗性遺伝子 |