繭糸の機能性解明とその利用技術の開発(204)

課題名 繭糸の機能性解明とその利用技術の開発(204)
課題番号 198
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究分担 生産技術・製糸チーム
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 10年度までに、繭解じょに影響を与えると報告されている、紫外線照射下で黄色蛍光を発する繭層成分がフラボノイドであることを明らかにした。11年度までに、笹繭Multi-Biの繭層に含まれる主要なフラボノイドはquercetin 5-O-, 4'-O-di-β-D-glucopyranosideであり、quercetin 5-O-β-D-glucopyranosideも少量含まれていることを明らかにした。quercetin 5-O-, 4'-O-di-β-D-glucopyranosideはまだ報告されていない新規フラボノイドであった。これらのフラボノイドは桑葉では検出されず、桑葉のフラボノイドを前駆体としてカイコ体内で合成されている可能性が示唆された。笹繭Multi-Biと緑繭大造の繭層に含まれるフラボノイド含量はほぼ同じであり、繭色の違いはフラボノイドの組成に起因していた。フラボノイドを含む色繭は、特徴的な天然色を持つ繭糸としての利用が期待される。また、10年度には、色繭色素の日光堅牢度を向上させる加工技術を検討した。1.0 mol/LのL-アスコルビン酸溶液で色繭生糸を処理したところ、100日間の試験期間中に色繭生糸の光による退色がみられなかった。カロテノイド等の色繭色素の退色防止にL-アスコルビン酸は効果的であることを明らかにした。
カテゴリ カイコ 加工 機能性 効率的生産技術 評価法

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