課題名 |
繭糸を利用したブランド素材の開発(205) |
課題番号 |
199 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所
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研究分担 |
生産技術・製糸チーム
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
現在、黄繭、笹繭など繭色に特徴のある繭、極細繊度繭や極太繊度繭など繭糸繊度に特徴のある繭などが作出されているが、本課題ではこれらの繭の特徴を活かした絹素材を開発した。まず、黄繭、笹繭などの繭の色をそのまま活かす絹製品を開発するため、それらの繭から引き出した繭糸で直接任意な立体形状の絹素材を作製する方法を検討した。その形態は円筒、円錐形及び球体形で、そのための繰糸機構を開発した。一方、平面形状の絹素材として大きな円筒に色繭から引き出した繭糸を揃えながら巻き付けたフラットシルクや、シルクウェーブを広げ湿潤させた状態で高温でプレスし平面形状物としたプレスド・シルクを開発した。これらはシルクの新たな用途として、襖紙、障子紙、タペストリー、暖簾、テーブルセンター等への利用が期待されている。一方、細繊度繭及び太繊度繭の利用として、靴裏材(靴の内側へ貼る布地)へのシルクの適用方法を検討した。これはナイロン糸を芯糸として、その周りに太繊度繭糸を交絡させたハイブリッドシルクを用いて布を製織し、それを内張にした革靴を試作した。モニター試験を行った結果、実用に十分耐え、靴の機能性が向上することが確認された。
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カテゴリ |
機能性
効率的生産技術
評価法
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