課題名 | 東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(85) |
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課題番号 | 84 |
研究機関名 |
養殖研究所 |
研究分担 |
日光・繁殖研 日光・育種研 |
研究期間 | 延8~10~(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | 酸性降下物によって河川環境及び生息魚類の繁殖生態が受ける影響実態を調べる目的で、中禅寺湖流入河川及び雨水の水質・pH変化とサケ科魚類の遡上・産卵行動および生理学的特性に及ぼす影響を調査した。雨水は降り始めに強い酸性(pH4.09~4.58)を示し、高濃度のSO4-、NO3-が検出された。河川水pHは降雨後低下する傾向を示したが、調査期間中(5~2月)酸性化するまでには至らず、遡上魚の血中Na量も正常値の範囲内にあった。アルカリ度と中和能を比較した結果、遡上魚の最も多かった外山沢が、最も酸性化しやすい河川であることが判明した。ホンマス、ブラウントラウトの遡上は降雨時に促進されたことから、酸性雨によって酸性化が生じた場合、遡上行動の抑制が起こる可能性のあることが推測された。 |
カテゴリ | 環境制御 飼育技術 繁殖性改善 評価法 |