課題名 | 動物プランクトン自動計測器を利用した海洋生態系研究のための基礎技術に関する研究(7) |
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課題番号 | 3 |
研究機関名 |
中央水産研究所 |
研究分担 |
海洋生産・低次生産研 海洋生産・変動研 (海洋科学技術センター) |
研究期間 | 完9~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | 近年、国内の調査船にプランクトンカウンターが標準装備されつつあるが、精度における疑問や測定手法の標準化の遅れから、得られたデータの有効利用が進んでいない。電気抵抗利用および光学式現場型プランクトンカウンター(EPCS、曳航式OPC)ならびに実験室用光学式プランクトンカウンターを利用し、プランクトン密度および現存量を迅速かつ高精度に計測する手法の開発を行った。いずれのプランクトンカウンターについても計測された粒子密度、粒子体積と従来の顕微鏡を用いて計測した結果の間に有意な相関関係が認められ、プランクトンカウウンターで得られたデータの信頼性が確認された。また、精度の高いデータを取得するためのサイズ区分の設定条件ならびに密度範囲が明らかになるとともに、実験室用プランクトンカウンターについては固定試料の最適稀釈率をもとめるための手法が開発された。これにより、現場型プランクトンカウンターを用いることで広範囲かつ連続的に動物プランクトンの現存量とサイズ組成を把握できる可能性が示された。また、実験室用プランクトンカウンターを利用することで過去に蓄積された大量のプランクトン試料を迅速かつ高精度に処理して動物プランクトン群集の長期変動を明らかにでき、環境変動との関係解明や魚類資源変動機構の解明の研究に貢献できる可能性が示された。 |
カテゴリ | 自動計測 |