夜明け前の作物根の吸水機能が冷温により低下しやすい機作の解析

課題名 夜明け前の作物根の吸水機能が冷温により低下しやすい機作の解析
課題番号 287
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 地域基盤・生理生態研
研究期間 単11
年度 2000
摘要 作物の苗の冷温感受性は日変化し、夜明け前が最も高くなるので、この理由を明らかにすることを目的とした。イネ及び緑豆苗の根を冷却すると吸水速度が顕著に低下し、逆に根部を暖めると冷温処理によるしおれが緩和された。冷温処理により根からの溢泌液量は夜明け前の苗の方が日没時の苗よりも顕著に少なくなった。冷温処理に先だって根を塩化第二水銀で処理をすると、根からの溢泌液量は大幅に減少し、日没時の苗でも機能低下が強くあらわれた。これらのことから夜明け前の苗では、冷温処理により根の吸水機能の低下が顕著にあらわれ、冷温処理後の葉からの蒸散と根からの吸水のアンバランスからしおれることが証明され、さらに根の吸水活性に水チャンネルが関与することが示された。成果は日本植物生理学会で講演発表し、また日本作物学会発行の欧文誌に論文として投稿を準備している。残された問題である、水チャンネルの機能が夜明け前と日没時の苗の根でどのように異なるか、は経常研究に引継ぎ解明をすすめる。
カテゴリ 植物生理 豆苗

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