課題名 |
昆虫寄生線虫 Contortylenchus genitalicola の感染様式の解明(101) |
課題番号 |
76 |
研究機関名 |
森林総合研究所
|
研究分担 |
森林生物・線虫研
|
研究期間 |
完9~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
Contortylenchus genitalicolaは、雌雄のマツノマダラカミキリに寄生しても次世代のカミキリに感染可能であることが明らかになった。しかし、雌のカミキリに寄生したほうが感染効率は高かった。C. genitalicolaのマツノマダラカミキリ幼虫への感染は、主に当年秋までに生じた。しかし、C. genitalicolaの寄生率が翌春に上昇している場合があることと、本線虫が越冬後の丸太から分離されたことから、本線虫は、越冬可能であり越冬後のマツノマダラカミキリ幼虫にも感染可能であることが明らかになった。また、C. genitalicolaは、樹体内では木部に侵入せず、樹皮下に主に生息していることが明らかになった。C. genitalicolaは、宮古島産のマツノマダラカミキリから確認された。これまでの調査で、C. genitalicolaは、分布のほぼ北限のマツノマダラカミキリから、また、アカマツ及びクロマツから脱出したカミキリからも確認されている。今回、リュウキュウマツから羽化した分布のほぼ南限のマツノマダラカミキリからC. genitalicolaが確認されたことにより、本線虫は、我が国においてはマツノマダラカミキリの生息するいかなる地域でも気温、樹種に関わりなくカミキリに感染可能であることが示唆された。
|
カテゴリ |
馬
管理技術
|