課題名 |
師部特異的発現プロモーターの開発(419) |
課題番号 |
330 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
生物機能・生理機能研
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研究期間 |
完10~(11)~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
本研究課題では、レクチン遺伝子プロモーター中の師部特異的発現に関わる塩基配列を解明するとともに、組換え体作出に利用できる師部特異的な発現プロモーターの開発を目的としている。そのためにプロモーター(-793~+26bp)を5’側から6段階の長さまで削ったもの、および組織特異的な遺伝子の転写調節に関わると考えられる-793~-78bpの領域にカリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター由来の最小プロモーター(-87~+23bp)を結合したもの、それぞれにGUSレポーター遺伝子をつないだ融合遺伝子を作製し、タバコに導入した。作出した組換えタバコについて各器官・組織におけるGUS遺伝子の発現パターンと活性を調べた。解析の結果、師部での発現に必要な塩基配列は-637~+26 bpの領域内に存在することが、また、レクチンプロモーターの上流域(-793~-78bp)は、師部に優先的な遺伝子発現を引き起こす発現調節領域であることが明らかになった。 本研究ではレクチンプロモーター中に存在すると考えられる師部特異的な遺伝子発現に関わる領域を充分短い塩基配列に限定することができなかった。レクチンプロモーターの発現レベルはあまり高くないので、発現レベルを上昇させるエンハンサーもしくは強力なプロモーターと組み合わせることで組換え植物を作出する際に師部優先的な発現プロモーターとして利用しうる。
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カテゴリ |
遺伝資源
カリフラワー
たばこ
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