微量必須元素ホウ素の細胞壁中での局在化に関する研究(450)

課題名 微量必須元素ホウ素の細胞壁中での局在化に関する研究(450)
課題番号 352
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 生物機能・生化研
研究期間 完8~11~(12)
年度 2000
摘要 ホウ素が植物の必須微量元素であることは、約100年前から知られていたが、ホウ素の機能は不明であった。ホウ素欠乏症は活発な成長をしている部位に表れ、細胞の伸長成長や分化に関与していると考えられるので、成長中の細胞や組織でのホウ素の化学形態を中心に検討した。活発な成長をするタケノコからホウ素を含むペクチン多糖複合体を単離した。それはラムノガラクツロナンII(RG-II)-ホウ酸複合体(dRG-II-B)であると同定した。イネ科植物は双子葉植物に比べてホウ素要求量が少ないが、細胞壁中のホウ素は双子葉植物と同じ形態で存在した。ホウ酸濃度1ppmで培養したポプラ培養細胞は、遊離のホウ素を多く含むが、ホウ酸濃度を0.05ppmに低下させると、遊離のホウ素はほぼ消失し、ホウ素は大部分細胞壁に局在した。この結果から、ホウ素は細胞壁で機能していると考えられた。ホウ酸濃度1ppmで培養した細胞では、RG-IIは主にdRG-II-Bとして存在したが、ホウ酸濃度0.05ppmではdRG-II-Bとホウ素と結合していないRG-IIが存在した。ホウ素と結合していないRG-IIはホウ素を添加するとin vitroにdRG-II-Bを生成した。この結果は、ホウ素の欠乏はRG-II間の架橋形成に影響していることを示している。細胞壁形成におけるホウ素の機能解明を新規課題の中で行う。
カテゴリ 遺伝資源 たけのこ

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