| 課題名 |
ツキノワグマ頭骨の解析(565) |
| 課題番号 |
451 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
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| 研究分担 |
東北・鳥獣研
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| 研究期間 |
完8~12 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
岩手県で捕獲されたクマの捕獲地点や性・年齢階級の情報と頭骨を収集し、歯から年齢査定を行った上で、頭骨の形態変異、捕獲圧について分析した。形態変異については、奥羽山系のものは,上下顎の歯列長,鼻骨長,頬骨長などが北上山系より長い傾向があった。逆に口蓋幅,眼窩間幅などは北上山系のものの方が長かった。これらの傾向は雌雄で一致した。成長の初期に完成する臼歯列長に差異がみられたことは,これらの差異が環境の影響によるものではなく,遺伝的に固定されていることを強く示唆していた。また、捕獲数、性・年齢構成、それらの月変化、年変化をみると、北上山系では,狩猟によってはメスがオスと同程度,駆除によってはややオスに偏って,奥羽山系では狩猟,駆除とも若齢オスにかなり偏って捕獲されていた。また、山系によって出没の年変動が顕著な月や出没しやすいクマの性が異なることなどが明らかになった。奥羽山系、北上山系は、地形、気象条件、人間の土地利用様式が異なるが、その地域条件に対応して,クマの里出没パターンや捕獲圧が異なったので、生息地条件に応じた保護管理対策をたてる必要があることがわかった。形態変異については集団遺伝学的手法による解析、捕獲圧については、さらに異なる生息地条件でのパターンについて情報を収集し、保護管理に役立てていく必要がある。
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| カテゴリ |
管理技術
経営管理
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