都市近郊林における生物相の管理法(596)

課題名 都市近郊林における生物相の管理法(596)
課題番号 483
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 多摩・(主研)
研究期間 完7~10~(12)
年度 2000
摘要 多摩試験地内で生物相全般に渡り、生態、生息環境を解析し、動物にやさしい森林保全方法の技術的検討をした。40■の池を設置して、昆虫、両生類の誘致を試みた。1)両生、は虫類6科11種、哺乳類5科8種、鳥類14目23科89種が確認された。新たにタカ類のツミ、チョウゲンボウ、オオトラフズクが出現した。2)鳥類によって分布を広げている樹種は15種で、鳥類によって散布されていると考えられるものは29科66種であった。3)アオゲラの造巣作業は1:4と雄が中心に行っている。抱卵行動では雌雄差が認められなかったが、夜間は雄が抱卵する。産卵数は5個と推定され、巣立ち雛は5羽であった。生息個体数は35ha内で4羽、2番であった。造巣行動はサクラ樹に穴を掘るが、雌雄とも樹液をなめる行動がしばしば見られた。4)アオゲラのねぐら調査では、ねぐらへの出入りは日の入り、日の出の時間と一致した。木造の建物に改良型巣箱を設置することにより、建物への穴あけ被害を防止できることが解明された。5)アズマモグラの生態調査では、モグラ塚の位置は樹木の根の広がりに関連するものと考えられた。5月から7月までは塚の数は増加する。モグラの坑道は、地表から10~40cmで水平に掘られることが解明された。モグラ塚が形成される時間経過は、ほぼ4時間坑道を掘って、4時間休息する、8時間一サイクルであることが解明された。
カテゴリ 管理技術 さくら 中山間地域

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