課題名 |
関東・中部地域における収穫試験地資料を用いた長伐期林の暫定収穫予測(619) |
課題番号 |
500 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
林業経営・解析研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
収穫試験地の調査を行って,試験地の整備を進めるとともに,試験地の測定データを用いて,社会的要請の強い長伐期施業について林分成長等の資料を提供することを目的にした。本研究期間中に21カ所の収穫試験地,成長予測の固定標準地,施業比較試験地の調査を行い,また立木番号の書き換え,杭の打ち直しなど必要な試験地整備と間伐を行った。各試験地の調査結果を集計した結果,裏谷ヒノキ人工林施業比較試験地では,林分密度による直径成長の差がはっきり表れていること,鰻沢1号及び同2号,3号ヒノキ人工林施業比較試験地では,若齢では相対幹距比Srの小さい高密度側での密度差が,高齢ではSrの大きい低密度側の密度差が,直径成長により大きな影響を与えているといえた。横山スギ収穫試験地(林齢89年)の無間伐区は,枯損木が多く発生し材積成長が衰えているのに対し,間伐区は材積成長が衰えていないこと,林齢133年王滝ヒノキ固定試験地も材積成長が9.7m3/ha・yrもあることがわかった。また,東京および名古屋森林管理分局が測定したデータを研究期間中に延べ31カ所分受け取り,デジタルデータ化した。試験開始初期の毎木データでデジタル化されていないものをコンピュータデータとして入力した。毎木測定データを全て再チェックし,地形や土壌等環境条件の資料も整理し報告書を作成した。
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カテゴリ |
管理技術
収穫予測
中山間地域
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