九州地域における収穫試験地資料を用いた長伐期林の暫定収穫予測(744)

課題名 九州地域における収穫試験地資料を用いた長伐期林の暫定収穫予測(744)
課題番号 603
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 九州・経営研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 九州地方の森林経営は,全国的な傾向と同様,長伐期施業に移りつつある。しかし長伐期施業に関する情報はまだまだ不足している。そこで長期継続試験地である収穫試験地の調査を進めた。課題実施期間中に調査を行った試験地はすべて標準的な伐期齢を超えていた。寺床第二試験地では1991年9月に来襲した台風の影響が幹材積の経年変化等に現れていた。この状況は尾鈴試験地でもみられた。西郷温泉岳ヒノキ試験地とスギ試験地の林齢と平均胸高直径等との関係を解析した。これらの試験地はどちらも間伐区と無間伐区を設定している。胸高直径成長には間伐効果が現れていた。樹高成長では間伐の影響がほとんど見られていないということが明らかになった。このことは鬼神試験地についても同様であった。唯一のオビスギ試験地である河原谷試験地では間伐が遅延しており,本来のオビスギの施業体系から逸脱しつつある。ヒノキの全試験地データと最多密度曲線との関係を解析した。最多密度曲線は当該樹種の密度の上限を示したものである。この曲線は収量比数を算出する基礎となっている。収量比数は1998年度に改正された森林法で間伐の基準とされている。この解析より現行の最多密度曲線を10%以上超過している林分の存在を明らかにした。本課題の成果は森林施業に関する政策の基礎とされる。長伐期施業の実施には密度管理の重要性を本課題で指摘した。この解析を行う必要がある。
カテゴリ 亜熱帯 管理技術 経営管理 収穫予測

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