カンキツの雌性不稔育種素材の選抜(9)

課題名 カンキツの雌性不稔育種素材の選抜(9)
課題番号 9
研究機関名 果樹試験場
研究分担 カンキツ・遺伝資源研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 無核性はカンキツの高品質に関する最も重要な特性の一つである。果実が無核となる要因には、雄性不稔性、雌性不稔性、自家不和合性、倍数性などの要因があるが、複数の品種を混植栽培する条件では雌性不稔による無核性が最も優れている。そこで、無核紀州の持つ雌性不稔性とその遺伝を確認し、カンキツ中間母本農5号(リ-×無核紀州)を公表した。また、無核紀州及びその後代の雌性不稔個体を用いた雑種個体群を順次増やし、合計48組み合わせ2000個体を本圃に定植し選抜を進めてきた。その中から、雌性不稔性に加え、発ガン抑制成分など機能性成分を多く含むG-169(キングマンダリン×無核紀州)が優良と認められ、中間母本として公表することとなった。さらに、Q-433(興津45号×カンキツ中間母本農5号)を、11月に着色する早熟で食味の良い個体として選抜し、興津56号として第9回系統適応性検定試験に供試することとした。また、ウンシュウミカンの雌性不稔も遺伝することが明らかとなり、無核品種の作出に利用できることが示された。未結実個体も多く、さらに有用な育種素材、品種を選抜できる可能性が高いので、農業研究機構果樹研究所で実施する「カンキツの高品質特性の育種素材化」の課題の中で特性調査等を継続する。
カテゴリ 育種 遺伝資源 温州みかん 機能性成分 栽培技術 台木 品種 良食味 その他のかんきつ

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