課題名 |
モモ果実の果肉軟化機構の解明(136) |
課題番号 |
118 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
栽培・栽培生理研
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研究期間 |
完9~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
モモの果実は成熟すると果肉が急速に軟化するため、その制御は栽培・流通上の大きな課題となっている。本課題では、軟化制御技術の開発に必要な基礎的知見を得るため、近年果実の軟化に深く関与することが示唆されているエクスパンシンについて、モモ果実の軟化との関係を検討した。モモの成熟果実で発現しているエクスパンシンをコードする遺伝子を3種類クローニングした。ノーザン解析により果実の生育過程における発現量の変化や果実以外の組織での発現を調べたところ、それらのうちPchExp1遺伝子が成熟果実で最も強く発現していた。また、PchExp1遺伝子はエチレン処理により短時間で急速に発現量が増加することから、果実の成熟に重要な役割を持つ可能性が示唆された。しかしながら、貯蔵中における軟化特性の異なる品種間で、PchExp1遺伝子の発現量及びエクスパンシンタンパク蓄積量に大きな差はなかったため、モモ果実における果肉軟化との関係ははっきりしなかった。
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カテゴリ |
品種
もも
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