果実の細胞壁糖鎖架橋構造の解析と糖鎖特異的酵素の同定(158)

課題名 果実の細胞壁糖鎖架橋構造の解析と糖鎖特異的酵素の同定(158)
課題番号 140
研究機関名 果樹試験場
研究分担 育種・品質化学研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 細胞壁は糖鎖マトリクス構造を持ち、多様な糖鎖特異的酵素の作用を受けてその架橋構造を変えることによって形態形成に関与する。そこで、細胞壁の糖鎖架橋構造の解析を行うとともに糖鎖の分解・結合に特異的に関与する酵素の性質と機能を解析し、果実の成熟・老化過程を解明する。 その結果、モモの軟化及びスイカのエチレン処理による果肉崩壊過程の初期段階においてキシログルカンが低分子化した。分解には特異性はなくランダムに切れると考えられた。また、モモの成熟過程の後期には、ペクチン物質が大量に可溶化した。 さらに、水溶化した多糖を塩により分画したところ、ラムノガラクツロナン主鎖にアラビノースの割合が異なるアラビノガラクタンが複数側鎖として存在していること、また、アラビノースの割合が高いアラビノガラクタンは果実が軟化後に可溶化すると考えられた。 未熟果と過熟果を比較すると、ラムノガラクツロナンの側鎖であるアラビノガラクタンが低分子化し、中性糖組成はガラクトースの割合が低下した。
カテゴリ すいか 鮮度保持技術 評価法 もも

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