| 課題名 |
ナシ・モモ各器官における乾物の蓄積と消費(172) |
| 課題番号 |
153 |
| 研究機関名 |
果樹試験場
|
| 研究分担 |
栽培・気象生態研
|
| 研究期間 |
完8~12 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
(1)ナシ・モモ個体群における乾物生産速度と日射変換効率を非破壊的手法で測定した。乾物生産速度は、ナシでは6月上旬と7月下旬に2回、モモでは7月下旬に1回のピークが存在した。日射変換効率はいずれの個体群でも生育と共に減少したが、新梢伸長期や果実肥大期には一時的な増大も認められた。(2)露地に栽植されたナシ樹を遮光処理して乾物生産速度を測定した。遮光樹は、無遮光樹と比較して58~68%の受光量ながら73~75%の乾物生産量を示し、果実収穫直前に限れば80%程度の乾物生産が確保された。(3)以上の実験を通じ、ナシ・モモ個体群の地上部生長量は、捕捉日射量と密接な関わりがあるものの、捕捉日射量に完全に比例するとは言い難く、日射変換効率も樹体の生育ステージに応じて変動することが明らかとなった。(4)ナシ・モモ各器官の維持呼吸とその温度依存性を、野外および室内で測定した。単位乾物重当たりの維持呼吸速度は葉で非常に高く、果実と発育枝は葉の1/2~1/10、骨格枝と側枝は葉の1/30~1/80にすぎなかった。測定結果をもとに野外での個体群維持呼吸速度を推定したところ、最高は8月で16g/m2day(ナシ:乾物換算)または7g/m2day(モモ)となった。また維持呼吸の大半は葉で行われ、骨格枝の量は樹全体の物質生産にさほど大きく影響しないことが明らかとなった。
|
| カテゴリ |
環境制御
もも
|