果実せん孔性及び吸汁性害虫の天敵微生物の探索と利用技術の開発(237)

課題名 果実せん孔性及び吸汁性害虫の天敵微生物の探索と利用技術の開発(237)
課題番号 213
研究機関名 果樹試験場
研究分担 リンゴ・虫害研
研究期間 止9~12~(16)
年度 2000
摘要 果実せん孔性害虫及び吸汁性害虫の天敵微生物を探索し、利用法について検討した。鱗翅目、甲虫目、半翅目昆虫の病死虫を多数採集し、昆虫病原糸状菌を分離同定した。分離した菌は対象害虫に対して接種試験を行い、病原力の強い系統を選抜した。その結果モモシンクイガに関しては、赤きょう病菌の系統FRP99、モモチョッキリゾウムシに関しては黒きょう病菌の系統FRM119を選抜した。両害虫とも土壌中で蛹化することから、選抜した菌は土壌に施用することとした。ふすま及び大豆を用いて大量培養を行い、分生子をリンゴ園の土壌に散布した。散布後定期的に土壌を採集し、選択培地を用いて、土壌中の菌密度を定量した。FRP99の場合土壌中の菌の生息数は散布後1ヶ月までに激減した。菌による防除が期待できる期間は散布後約2週間と短く、残効性を高めるための方策が必要であることが明らかとなった。FRM119については散布後の土壌中の菌の生息数は漸減するものの、高い防除効果が得られるために必要な生息数が長期間維持された。以上土壌中における菌の消長については明らかにされたが、リンゴ園における両害虫の実際の防除効果については、まだ検討されていない。吸汁性害虫に関しては菌の分離は行ったが、防除に有効な菌株の選抜までには至っていない。本課題は研究機構-果樹研に引き継ぎ、本プロジェクトの後期課題として検討する予定である。
カテゴリ 病害虫 害虫 生物的防除 大豆 防除 もも りんご

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