課題名 |
落葉果樹の生長・分化過程で特異的に発現する遺伝子の解析(290) |
課題番号 |
253 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
育種・育種技術研
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研究期間 |
止12~(13) |
年度 |
2000 |
摘要 |
本研究は、落葉果樹の発生・分化過程において特異的に発現する遺伝子を単離し、その機能を解析することを目的とする。12年度は、モモ茎頂部より単離したオーキシン結合タンパク質(ABP19/20)について検討した。ABP19/20の塩基配列は、Germin-like Protein (GLP)と相同性が高かった。GLPは花芽を誘導する日長条件の時に特異的に発現するタンパク質で、花芽形成に関与している可能性が指摘されており、また、発現に24時間の日周リズムがあることが知られている。そこで、モモの花芽、葉芽お呼び葉におけるABPの発現様式を解析した。その結果、1)ABP19/20の発現には24時間のリズムが存在し、明記に増加する傾向にあり、2)6~10月にかけて、葉では発現量が著しく減少したが、芽ではやや増加する傾向にあることが明らかになった。ABP19/20の葉における日周リズム及び季節変動のパターンは西洋カラシナのGLPと同様の傾向を示したことから、ABP19/20は長日植物におけるGLPのグループに属するものと考えられた。本課題は研究機構-果樹研に引き継がれる。
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カテゴリ |
からしな
季節変動
もも
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