圃場における積雪内流下水の実態把握と制御法の開発(31)

課題名 圃場における積雪内流下水の実態把握と制御法の開発(31)
課題番号 26
研究機関名 北陸農業試験場
研究分担 水田利用・気象資源研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 新潟県上越市における観測の結果では、融雪水のpH、ECの日単位での変動量は降水のそれに比べて小さい傾向にあり、高緯度地帯で一般に見られるような積雪層内における酸性物質の濃縮は生じていないか、またはその程度は小さいものと推測された。ただし、融雪初期にはpHの一時的な低下が観測され、いわゆるアシッドショックと同様の現象が確認された。融雪水のイオン組成についてもpH、ECと同様の傾向であり、積雪状態の継続が酸性物質のバッファとして機能していると推定された。降水と融雪流出水のイオン分析より推定した積雪内蓄積量の経時変化は、イオンの種類によってパターンが異なり、非海塩由来のイオンの方が海塩由来のイオンよりも早く排出される傾向が見られた。融雪水の集中流下現象については、格子モデルを導入することによって、実際の積雪に見られるものと同様な集中流下経路を再現することができた。また、人工積雪を用いた融雪水流下実験においても、生成される集中流下経路の間隔が融雪強度に応じて増加することが確認されたが、生成条件を定量化するまでには至らなかった。この部分は農業技術研究機構中央農業総合研究センターの新規課題「融雪水の不均一流下現象の解明」に引き継ぐ。
カテゴリ 水田 輪作

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