課題名 |
収量性を支配する根の形態及び機能関連遺伝子の単離(97) |
課題番号 |
85 |
研究機関名 |
北陸農業試験場
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研究分担 |
地域基盤・遺伝解析研
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
イネの根の生長性がどのような分子機構によって調節されているかを調べるため、日本晴から分離された根の生長性が著しく劣る突然変異系統LMN35の変異遺伝子srt3をmap-based cloning法により単離し、その性質を調べることを目的とした。10年度においてはsrt3の染色体上のおおまかな座乗位置を決めるためLMN35とカサラスから育成された分離集団のうち60個体を用いてマッピングを行った。結果としてこの遺伝子は8番染色体の長腕側でセントロメアの極近傍にマップされた。11年度、12年度では遺伝子近傍の詳細な遺伝地図を作成するために、約2000個体の分離集団を用いたRFLPマッピングを行った。さらに、遺伝子付近のBACクローンによる物理地図を作製し、遺伝地図と統合することにより遺伝子の存在するDNA断片を同定しようとした。結果としては、srt3はセントロメア付近の極めて組換え頻度の低い領域に存在しており、通常のmap-based cloning手法だけでは単離することが困難で、他の手法を併用する必要があることがわかった。
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カテゴリ |
育種
水稲
低コスト
品種
良食味
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