課題名 | 寒冷地中南部向早中生水稲品種の育成及び選抜法の開発(114) |
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課題番号 | 99 |
研究機関名 |
北陸農業試験場 |
研究分担 |
地域基盤・稲育種研 |
研究期間 | 完11~17(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | 北陸地域を含む寒冷地中南部地域に適する水稲品種の育成を目的として、交配、F1・雑種集団の養成、個体選抜、系統選抜、生産力検定試験、特性検定試験を実施し、新たに極良食味の北陸190号、早生・多収・良食味の北陸191号を育成した。また、いもち病真性抵抗性に関する同質遺伝子系統の育成では、「キヌヒカリ」の同質遺伝子系統北陸IL4号(Pii, Piz)を育成し、既に配布中の北陸IL1~3号とともに生産力検定試験、奨励品種決定調査等を行ったほか、「どんとこい」のいもち病真性抵抗性に関する同質遺伝子系統の育成では個体選抜を行った。ハイブリッドイネ品種の育成では、細胞質雄性不稔を利用した超多収で品質・食味の良好な系統を選抜したほか、F1種子採種の効率化に期待の大きな日長感応遺伝子雄性不稔系統の育成では長日条件下でほぼ完全不稔となり、短日条件下でほぼ完全稔性を示す系統を選抜した。低アミロースの新品種候補系統「北陸180号」および良食味新品種「いただき」の施肥反応試験を実施し、施肥する時期により収量増加が認められたことから一般栽培における適切な施肥時期を解明した。育種の選抜の効率化を図るため、玄米形質の測定のための超小型デジタルレーザーセンサーを用いた自動的データの収録システムを構築した。13年度以降は、育成中の材料を新たな課題に引き継ぎ、効率的な品種育成を行う。 |
カテゴリ | 育種 いもち病 加工適性 新品種 水稲 施肥 多収良食味 抵抗性 低コスト 品種 良食味 |