課題名 |
国際農林水産業研究センター・沖縄支所における緑肥栽培(33) |
課題番号 |
31 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
沖縄・業務
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研究期間 |
完8~10~(12) |
年度 |
2000 |
摘要 |
沖縄支所の土壌は、土壌有機物の消耗が激しく、腐植含量もきわめて少ないため、土壌の肥沃度は著しく低下している。そこで、試験研究圃場を維持管理し、栽培作物の安定した収量・品質を確保するために、有機物の土壌還元の手段として、生産性の高い緑肥作物の栽培方法について検討した。 平成8~9年度には緑肥作物として、夏作にクロタラリア、秋冬作にコマツナ、ライムギを省力栽培し、土壌還元した。クロタラリアは順調に生育したが、コマツナ、ライムギは病害虫の多発により、生産力は低かった。 平成10~12年度はコマツナ、ライムギを省力栽培した後作としてサトウキビを均一栽培した。サトウキビ栽培においては、地中点滴灌漑および養液土耕栽培を新たに導入した。肥培管理は、地中灌水及び液肥の施用が可能なチューブを地中に埋設し、ヘッドコントローラーにより水および肥料、農薬を施用した。供試したサトウキビの生育、収量は地中点滴した区は草丈、茎長ともによく伸び、茎数では対照区に比べ 29.7%の増大であった。さらに、サトウキビの有機物還元としての地上部生体重では対照区に比べ 51.8%の多収を示した。沖縄支所の圃場において、サトウキビの試験栽培後には、深耕ロータリーを用いて茎葉を鋤き込むことにより、有機物を大量に還元することが可能である。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
害虫
こまつな
栽培技術
さとうきび
農薬
肥培管理
ライ麦
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