砂漠化危険地域の土壌扶養力の評価手法の確立(183)

課題名 砂漠化危険地域の土壌扶養力の評価手法の確立(183)
課題番号 154
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 環境資源・(主研)
研究期間 完11~12
年度 2000
摘要 西アフリカ・サハラ砂漠南部の半乾燥地帯に位置するサブサハラ地域を対象に、土壌生産力を評価するための手法開発を行った。広域の現象を探る手段として、リモートセンシングデータを活用し、植生・土地利用の分布とそれらの時間変化を解析した。月間最大植生指数値の積算値は、年間降水量が500mmから700mmを境界として、大きく変化することが判った。これに対応し、農地として利用される面積率もこの降水量帯を境として変化することが示された。過去10年程度の期間の植生分布の変化を調べたところ、年間降水量500mm帯及び700mm帯のいずれの対象地域においても、河川沿いの植生密度が比較的高かった地域での減少傾向が顕著であることが示された。また、10年前に既に伐採が進んでいた丘陵部では、植生はやや回復傾向にあることが示された。土地利用に関し、播種前、作期内、収穫後の3時期の植生指数に適当な閾値を設定することで、作付域、休閑地、自然植生の判別が行えることが判った。この手法を年間降水量700mm帯の対象地域に適用したところ、作付面積の内、翌年に連続して播種される割合が半分程度であること、居住地から半径500m以内での農地面積率がその外側に比べて高いことが示された。以上の手法は、より広範な地域への適用が可能であり、その結果、サブサハラ地域の砂漠化の全体像が浮かび上がることが期待できる。
カテゴリ 乾燥 播種 リモートセンシング

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