有用水産生物の遺伝的集団構造の解明(29)

課題名 有用水産生物の遺伝的集団構造の解明(29)
課題番号 22
研究機関名 日本海区水産研究所
研究分担 水産業研究・沿岸資源研
国際研究官
漁業資源・資評研
漁業資源・資生研
研究期間 完9~12
年度 2000
摘要 資源管理の高度化や合理的な栽培漁業の推進のために,アカカマス,ヒラメおよびズワイガニのDNA分析手法の開発および遺伝的集団構造の解析を行った。アカカマスはミトコンドリアDNAの塩基配列分析を行ったが,遺伝的変異が非常に乏しく,集団構造は明らかにできなかった。ヒラメはミトコンドリアDNAの塩基配列分析および核DNAイントロン領域の多型分析を行った結果,遺伝的変異性は非常に高かったが,海域間での遺伝的分化は小さく,明瞭な遺伝的集団は認められなかった。ズワイガニはミトコンドリアDNAの塩基配列分析の結果,日本海とオホーツク海にそれぞれ遺伝的に異なった群が存在し,太平洋側では日本海型とオホーツク型が混合していることが明らかになった。このことは,浮遊幼生が海流により輸送されたことによると推察された.太平洋側の集団が日本海およびオホーツク海の集団とどの程度交流があるかは今後の課題である。また,副次的な成果として,形態では識別の困難なズワイガニとベニズワイガニの幼生をミトコンドリアDNAの塩基配列の違いを利用してPCRにより簡便に識別する手法を開発した。この手法を利用することにより両種の初期生態の解明が進むことが期待される。
カテゴリ 輸送

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