和子牛産地における担い手経営の摘出と展開条件の解明(40)

課題名 和子牛産地における担い手経営の摘出と展開条件の解明(40)
課題番号 36
研究機関名 九州農業試験場
研究分担 総合研究・経営管理研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 和子牛価格の低迷や繁殖牛経営の減少に対して,産地を維持するためには担い手経営の確立が重要である。そこで,経営展開過程や将来意向調査をもとに主要な担い手経営類型を摘出するとともに,経営モテルと経営展開シミュレーションにより繁殖牛経営の展開条件を明らかにした。まず,今後の中心的担い手として,「繁殖牛20頭以上+水稲」と,「繁殖牛10頭程度+露地野菜+水稲」の2類型を摘出した。次に,線形計画法を用いて繁殖牛経営モデルを策定した。その際,市場評価が高い特定血統の子取り用雌牛の集積効果,省力化畜舎の導入効果,自給飼料収穫調製機械の大型化効果等について検討した。所得を最大にするのは特定血統の子取り用雌牛の集積と省力化畜舎を導入した場合であるが,それには必要な飼料を生産できるだけの担い手への農地集積が前提条件である。また,頭数を最大にするのは省力化畜舎を導入し自給飼料収穫調製機械を大型化する場合であるが,減価償却費等固定費の増加によって所得は若干低下する。飼養頭数増加すなわち産地維持と考えると,固定費負担軽減のための取り組み,すなわち組織的な機械利用や,機械購入に対する負担軽減措置等が重要である。目標となる経営像は明らかになったが,そこへの具体的な接近手順の解明が残された。得られた成果は学会誌論文や研究資料として公表するとともに,指導機関等へ指導参考のための成果情報として受け渡す。
カテゴリ 経営管理 経営モデル 省力化 水田 繁殖性改善

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