課題名 |
暖地の畑作・畜産地帯の水質に関するMIの策定(69) |
課題番号 |
62 |
研究機関名 |
九州農業試験場
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研究分担 |
生産環境・資源評価研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
本研究の目的は、九州の畑作・畜産地帯において、水質調査や多変量解析、GISなどの手法を用いて広域の水質を検討することにより施肥や畜産排水、畜産廃棄物が地域の水質に及ぼす影響を明らかにし、流域の土地利用や営農形態等の特徴を反映する流域間比較用のMIを策定することである。9~11年度は河川水質や既存調査結果及び研究資料からデータの収集を行った。流域情報としては地形図や国土数値情報土地利用データの収集、その他調査流域の河川、ため池、地下水等における水質のモニタリングデータを集積した。12年度はこれまでのデータおよび分析結果を総合的に整理して、窒素に関する水質MIとして、2つの指標群を提案した。指標1は、既存の統計情報を元に簡便に算出可能な水質汚染に関するリスク指標である。指標1は、主にポテンシャル窒素負荷量とポテンシャル流出水量で計算される。指標1により、広域の地表水及び地下水に対する窒素汚染のリスクを表現することができる。また、指標2は、指標1の一部に計画的要素を組み入れたものである。指標1の流出係数Fに様々な営農的、または自然的要因を組み入れて、将来の畑作・畜産の立地配置や環境対策を念頭においた流域管理計画の策定を行う場合にその利用が期待される。成果は各種学会、セミナー、シンポジウム、機関誌等への報告を通じて公表された。今後はリスク指標のための各種係数の算定の問題が残されている。
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カテゴリ |
環境対策
施肥
モニタリング
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