課題名 |
ミニマムティレッジによる牧草・飼料作物の環境調和型省力栽培技術の確立(141) |
課題番号 |
121 |
研究機関名 |
九州農業試験場
|
研究分担 |
草地・飼料生産研
|
研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
ミニマムティレッジによる牧草・飼料作物の省力栽培技術を確立するとともに、その栽培法が環境に及ぼす影響について、主として系外への窒素養分の流出の点から検討する。この目的のため、冬作収穫跡における部分耕播種トウモロコシの減収原因の解明(平成8~9年)、冬作収穫跡における春播きトウモロコシおよび二期作トウモロコシの部分耕栽培技術の開発(平成10~12年)、ミニマムティレッジ作付体系の連用下での作柄安定性と窒素動態の調査(平成8~12年)を行った。冬作収穫跡における春播きトウモロコシの部分耕栽培技術では、慣行区比で9割以上の乾物収量が得られ、冬作と合わせた年間収量は2.4t/10a以上となった。冬作収穫跡に部分耕でトウモロコシ二期作を行う栽培技術では、年間3.4t/10aの乾物収量が得られた。ミニマムティレッジ作付体系の連用試験では、年間乾物収量は4年目まで慣行区より高かった。また、5作期の期間における行方不明窒素の量は慣行区より少なく、同体系は窒素の系外への流出が少なかった。成果は成果情報(草地、九州)に分類「指導」として提出し、九州農業の新技術に掲載された。今後は、部分耕栽培への堆肥の有効活用の組み込みについて検討を行う必要がある。
|
カテゴリ |
栽培技術
飼料作物
低コスト
とうもろこし
播種
|