甘しょ焼酎廃液有用成分の変換利用技術の開発(270)

課題名 甘しょ焼酎廃液有用成分の変換利用技術の開発(270)
課題番号 237
研究機関名 九州農業試験場
研究分担 畑地利用・畑作変換研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 甘しょは食用等の用途に加え、焼酎原料としても多量に消費されている。ゼロエミッション型産業構築の必要性が増す中で、甘しょ焼酎製造企業が多い南九州地域では焼酎廃液の有効利用が望まれている。本課題は、焼酎廃液の新規利用法の可能性を探るために植物に対する活性を廃液に検索するものである。(1)5種類の甘しょ品種(九州123、124、125号、サニーレッド及びアヤムラサキ)を由来とする各廃液の上清を溶媒分画し、n-ヘキサン、酢酸エチル、及び水の各可溶区を得、レタス種子発芽阻害活性を試験した結果、どの廃液も酢酸エチル可溶区にのみ阻害活性があった。(2)コガネセンガンを由来とする廃液全体のエタノール抽出物を分画した結果、酢酸エチル可溶区に最も強い種子発芽阻害活性があった。さらにシリカゲルカラムで5画分を得、一つの画分からHPLCで3画分を得たところ発芽阻害活性は消失し二つの画分に幼根伸長阻害活性があった。一つの活性画分の主要ピークを精製した結果カフェー酸エチルエステルと同定した。以上の結果から、甘しょ焼酎廃液の上清の酢酸エチル可溶区には原料品種にかかわらずレタス種子発芽阻害活性が存在すること、焼酎原料として最も消費されているコガネセンガン由来の廃液の画分に発芽阻害または幼根伸長阻害活性が存在することが明らかとなった。これらは、焼酎廃液またはその成分を植物生長制御に利用できる可能性を示すものである。
カテゴリ 加工 かんしょ 品質保持 品種 レタス

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