甘しょβ-アミラーゼを用いたマルトース生産技術の開発(273)

課題名 甘しょβ-アミラーゼを用いたマルトース生産技術の開発(273)
課題番号 240
研究機関名 九州農業試験場
研究分担 作物開発・流通利用研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 甘しょ塊根には多量のβ-アミラーゼが含まれているが、現状では有効に利用されていない。本研究では、甘しょβ-アミラーゼの工業的利用を目的として、甘しょ粉末中のβ-アミラーゼの固定化酵素を調製し、それを用いた高温下でのマルトース製造基礎技術を確立しようとした。固定化担体キトパールBCW3505を用いると、142 IU/g-担体の活性を有した固定化カンショβ-アミラーゼが得られた。この固定化カンショβ-アミラーゼの至適温度は70℃で、ネイティブ酵素より20℃高く、また熱安定性もネイティブ酵素より約10℃上昇していた。回転型カラムリアクターに固定化カンショβ-アミラーゼおよび固定化プルラナーゼ(Bacillus brevis由来、耐熱性)を充填し、雑菌の危険性のほとんどない60℃の高温下で40%の高濃度液化澱粉溶液に作用させると、マルトースが収率70%以上で生産された。繰り返し反応を行っても14日間にわたってマルトースが安定的に生産された。本技術の実用化には新たな設備投資が必要などの問題がある。しかし、本固定化酵素調製法はマルトオリゴ糖生産用酵素等にも適用可能なことから、利活用が期待される。
カテゴリ 加工 かんしょ 品質保持

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