スーパーノジュレーション大豆の不耕起狭畦栽培への適応性の解明(34)

課題名 スーパーノジュレーション大豆の不耕起狭畦栽培への適応性の解明(34)
課題番号 27
研究機関名 農業研究センター
研究分担 生理品質・豆栽生理研
プロチーム・プロ1
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 省力的栽培法である不耕起狭畦栽培では大豆の根系が浅くなり、土壌窒素が利用されにくい。そこで、根系がやや小型ながら、窒素固定能力の優れるスーパーノジュレーション(根粒超着生)の大豆系統「En-b0-1-2」を利用して、不耕起狭畦栽培における大豆収量の向上を図った。その結果、1)窒素肥沃度が低い水田輪換畑の不耕起狭畦条件下で、10~12年の3カ年、「En-b0-1-2」は通常の品種「エンレイ」と同等かそれを上回る収量(完全粒重)を示し、不耕起狭畦栽培に適応性があると判断された。2)「En-b0-1-2」は生育中期までの生長量は「エンレイ」より小さいが後期の生長量が大きく、また、子実肥大期まで葉のクロロフィル含量が低下しにくい特徴を持っており、これらが収量性に関与していると考えられた。3)12年に栽植様式、施肥法等の改善により、単位面積当たりの茎葉生長量を増加させた結果、「En-b0-1-2」では茎葉生長量の増加に従って収量も増加し、不耕起狭畦栽培で450kg/10a水準の多収を得たが、「エンレイ」では、茎葉生長量の増加が増収に結びつかなかった。これは「En-b0-1-2」では、茎葉生長量の増加に見合う固定窒素が生育後期に供給されたためと推察された。今後、スーパーノジュレーションの増収効果をさらに安定させる栽培技術を確立する必要があるので、研究機構(作物研)の新規課題において対応する。
カテゴリ 狭畦栽培 栽培技術 水田 施肥 大豆 低コスト 品種

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