キチナーゼ・グルカナーゼ遺伝子導入による耐病性系統の作出(78)

課題名 キチナーゼ・グルカナーゼ遺伝子導入による耐病性系統の作出(78)
課題番号 62
研究機関名 農業研究センター
研究分担 病害虫防除・水田病害研
(生物研)
研究期間 完11~12
年度 2000
摘要 高等植物に存在する多糖分解酵素キチナーゼは、病原菌の感染により誘導的に合成され、病害抵抗性に関与していると考えられている。圃場抵抗性を増強する目的でキチナーゼ遺伝子を導入したイネ(品種:日本晴)に対し、いもち病菌菌株稲86-137(レ-ス007)を噴霧接種して葉いもちに対する抵抗性の検定を行った。抵抗性程度が異なる5品種を比較品種とした。11年度はR2世代ホモ系統4種について検定した。遺伝子導入系統の抵抗性は比較品種のトヨニシキ(葉いもち抵抗性:やや強)と同等で親品種の日本晴(中)より抵抗性が増強されている可能性があった。しかし、キチナーゼ遺伝子の替わりにGUS遺伝子を導入した系統の発病も少なかったことから、キチナーゼ遺伝子の効果は判然としなかった。12年度はこれまでに作出した遺伝子導入系統のR2またはR3世代11系統で検定を行った。供試系統のうち、2系統は日本晴よりもやや強い葉いもち抵抗性を有すると推測された。試験回数、供試個体数ともに不十分であるが、供試したキチナ-ゼ遺伝子の導入系統の中に葉いもち抵抗性の増強されている系統のあることが示唆された。
カテゴリ 病害虫 いもち病 害虫 管理技術 水田 抵抗性 低コスト 病害抵抗性 品種 防除

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