乾田直播を軸とした田畑輪換における埋土雑草種子量の低減技術の確立(96)

課題名 乾田直播を軸とした田畑輪換における埋土雑草種子量の低減技術の確立(96)
課題番号 75
研究機関名 農業研究センター
研究分担 耕地利用・水田雑草研
研究期間 完10~14(12)
年度 2000
摘要 乾田直播では、同一除草剤の連用により増加したイボクサの効果的防除法と土中雑草種子密度の低減により防除効果を安定させる技術が求められていた。11、12年に農研センター谷和原水田圃場で乾田直播栽培を行い、乾田期間に使用する除草剤のイボクサに対する効果を調べた。シハロホップブチル・ベンタゾン液剤はイボクサに十分な効果を示さず、ビスピリバックNa塩液剤とベンチオカーブ・DCPA乳剤は3~7葉期のイボクサに高い効果を示した。ただし、ビスピリバックNa塩液剤は農薬登録の下限の10a当たり100mlでは効果不足であった。これら2剤による水稲の薬害症状は処理後約40日で回復した。茨城県新利根町太田新田の乾田直播水田で、11、12年の水稲収穫後に10a当たり75kgの石灰窒素を施用し、雑草の発生に及ぼす影響を調べた。石灰窒素処理翌年の、入水前のイヌビエとメヒシバの発生数と平均葉齢には影響は認められなかったが、湛水後のタマガヤツリとミゾハコベでは出芽数が有意に減少した。12年9月15日に石灰窒素を処理した2カ所のうち1カ所でイヌビエが著しく発生し、初霜時には出穂始に達し、種子を生産せずに枯死した。イボクサの制御法を確定して研究成果情報とし、石灰窒素の休眠打破効果を実証できたため完了した。
カテゴリ 病害虫 乾田直播 管理技術 雑草 除草剤 水田 低コスト 農薬 防除

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