水稲の各種栽培様式における生産安定化のための土壌環境の解明(103)

課題名 水稲の各種栽培様式における生産安定化のための土壌環境の解明(103)
課題番号 81
研究機関名 農業研究センター
研究分担 土壌肥料・水田土肥研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 水田土壌養分環境の変化を把握する手法開発を目的として、リン酸可給度測定法による抽出リン酸の形態を検討するとともに、土壌窒素の動態モデル開発のために必要な土壌特性を求めた。また稲の土壌環境適応と機能維持能の機構の解明に資するため、土壌水分環境変化に対する根の形態的・生理的反応と冠根の浸透圧調節にについて調べた。水田の可給態リン酸の測定法であるBray 2法による繰り返し抽出後の無機態リン酸の形態を調べた結果、Al型、 Fe型、 Ca型無機態リン酸の変化は異なることを明らかにした。さらに、リン酸吸収係数の大きい黒ボク土では、Bray2法による抽出リン酸量が、抽出・ろ過過程で再吸着に影響をうけることを示した。また、水田土壌での窒素挙動を表すモデル開発のため、拡散と無機化特性について検討を行った結果、拡散については、冗長度0.123が得られたが、この値は土壌水分を考慮するとやや小さいと考えられた。また、窒素無機化特性は、同じ土壌でも年次により大きく変化し、乾土効果およびその他の要因について考慮する必要がある。一方、根圏の水ポテンシャルが低下した場合の根による水吸収維持能の品種間差異には、根長を増加させることと、根長当たりの吸収速度を維持する2要因が関わっている可能性があることが示された。また根伸長や水吸収機能の維持に浸透圧調整が働いていることを示唆した。
カテゴリ 肥料 管理技術 水田 水稲 低コスト 土壌環境 土壌管理技術 品種

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