高加工適性有用遺伝資源の育種素材化並びに良質新品種の育成(138)

課題名 高加工適性有用遺伝資源の育種素材化並びに良質新品種の育成(138)
課題番号 113
研究機関名 農業研究センター
研究分担 作物開発・豆類育種研
研究期間 完62~12
年度 2000
摘要 大豆の耐冷性に関与すると考えられる閉花受精の遺伝分析、および人工長日(ILD)条件下での開花遅延を支配する早晩性遺伝子との連鎖分析を行った。その結果、■F1個体は開花受精し、開花受精が閉花受精に対して優性であった。■F2集団の受精様式は、開花受精:閉花受精が3:1および13:3に適合する分離比を示した。F2で開花受精した個体由来の42系統のうち、13系統は受精様式が分離したが、28系統ではすべての個体が開花受精した。この結果は、1遺伝子支配であると仮定した場合の期待頻度には適合せず、エピスタシスをともなう2遺伝子支配を仮定した場合の期待頻度に適合した。■F2で閉花受精した個体由来のF39系統のうち4系統ではすべての個体が閉花受精し、5系統では受精様式が分離し、同様の期待頻度に適合した。■F3系統のILD条件下での開花遅延の分離より、ILD不感受性は劣性の2遺伝子支配であることが明らかになった。ILD反応と受精様式の間には1%水準で関連が認められ、受精様式を支配する遺伝子とILD感受性を支配する早晩性遺伝子が連鎖していると考えられた。■F2及びF3の両方で閉花受精個体は開花受精個体より3日開花が早いのは、早晩性遺伝子と受精様式を支配する遺伝子の連鎖によると考えられた。残された問題として、準同質遺伝子系統を育成して受精様式と耐冷性との関係を明らかにする必要がある。
カテゴリ 安定栽培技術 育種 遺伝資源 加工適性 栽培技術 新品種 大豆 品種

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