課題名 |
作物ファイトプラズマの病原性の解析(151) |
課題番号 |
127 |
研究機関名 |
農業研究センター
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研究分担 |
病害虫防除・マイコ病研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
タマネギ萎黄病およびレタス萎黄病ファイトプラズマの野生株およびマイルドな病徴を示す病徴変異株を用いてファイトプラズマの感染・発病機構の解析を行った。媒介昆虫であるヒメフタテンヨコバイを用いた伝搬試験では両株間で媒介虫率、シュンギクおよび虫体内における潜伏期間には有意な差異は認められなかった。また両株ともトマト、カブなど14種植物に感染し、両株間で宿主範囲には差異は認められなかった。光顕および電顕観察により両株間で組織学的比較を行った。病徴変異株では野生株と同様に維管束組織の師管細胞内に壊死や増生が形成されたが、増生が少なかった。また野生株では正常な生育や組織分化を顕著に阻害したが、病徴変異株ではその程度が軽微であった。自然圃場においてミツバてんぐ巣病およびシュンギクてんぐ巣病の病徴変異株を探索したが発見出来なかった。ファイトプラズマ感染シュンギクから部分純化した試料の2次元電気泳動により感染植物に特異的なタンパク質が検出された。多量に分離されたタンパク質は動物マイコプラズマ等の原核微生物由来のタンパク質と高い相同性を有していた。保毒虫を用いて高温(39~40℃)下でシュンギクに接種した場合には感染が認められなかった。高温下で獲得吸汁させた場合には保毒虫は得られなかったが、獲得吸汁後に高温処理した場合には保毒虫が得られた。
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カテゴリ |
病害虫
萎黄病
害虫
かぶ
管理技術
しゅんぎく
たまねぎ
トマト
みつば
レタス
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