| 課題名 | 鶏の心膜水腫症候群の原因究明(115) |
|---|---|
| 課題番号 | 84 |
| 研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
| 研究分担 |
ウイルス病・発病機構研 ウイルス病・(主研) 病態・感染病理研 病態・非感染病研 |
| 研究期間 | 完11~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 1987年鶏に高い死亡率を示すHydropericardium Syndrome(心膜水腫症候群,HPS)と呼ばれる疾病が報告され、我が国でも1996年本病が発生した。本課題の目的は本病の原因を究明し、今後の予防対策確立に資することである。国内にてHPS症例から分離した株は全て血清型4のトリアデノウイルス(FAV)であった。鶏感染実験の結果、一部のヒナで明瞭な心膜水腫を再現したことから、HPSは高病原性FAV単独感染に起因する疾病であることが示された。このようなFAV感染症をより迅速に診断する目的で、各種血清型FAV株を検出できるPCR法を開発した。ヘキソン遺伝子を用いたPCR法によって、FAVの血清型別が可能となった。また、血清型4型の株において、ファイバー遺伝子を用いることで高病原性株と低病原性株を識別された。HPS由来分離株の分子系統解析を実施した結果、日本のHPS由来分離株群は単一であり、同一起源のウイルス株が流行していることを示唆した。しかし、HPS初発地のパキスタン由来分離株群とは分けられ、流行ウイルスの起源が異なる可能性が示唆された。成果は各県家畜保健衛生所にて病性鑑定業務に利用されている。今後、このような高病原性FAVの病原性に関連する領域を検索し、高病原性ウイルスの出現機構などを明らかにしていく必要がある。 |
| カテゴリ | 病害虫 診断技術 鶏 防除 |