課題名 | Pasteurella multocidaに対する豚の呼吸器上皮細胞の免疫応答の解析(132) |
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課題番号 | 96 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
研究分担 |
製剤・細菌製剤研 細菌寄生虫・(部長) 企連・衛生検査 |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 粘膜における免疫応答の解析を目的として、豚の気管粘膜上皮細胞の培養系の確立を試みた。また、豚の日和見感染細菌のひとつであるパスツレラ・マルトシダ感染時の粘膜上皮細胞によるサイトカイン産生能などについて調べた。気管粘膜上皮細胞の株化細胞系を樹立することはできなかった。パスツレラ接着後の気管上皮細胞から産生されるサイトカイン産生量については、IL-1βのmRNA発現はLPS前処理によって増加し、抗CD44抗体存在下で大きく抑制されるが、培養液中に放出される蛋白量はLPS前処理をおこなうことによって抗CD44抗体による抑制を受けなくなった。抗CD44抗体存在下で、莢膜保有株と非保有株を用いてパスツレラの気管上皮細胞への接着率を調べた結果、変化は認められなかった。豚のCD44の cDNAは全長1236bpからなり、ORFはウシ、ウマ、ヒトのCD44遺伝子と高い相同性を示した。 |
カテゴリ | 病害虫 馬 豚 防除 |